2009年10月22日木曜日

クラシックのCD : その選択基準について


クラシックを聴き始めたのは20代半ばからだ。

フランスで大学生だった頃、悪友ピエールの影響で聴き始めた。

ピエールの風貌はクラシック・ファンとは程遠いものだった。何時も汚れたジョン・レノン風の丸眼鏡。年がら年中同じジーンズにグレーのセーター。ノート等を入れる鞄の代わりに FNAC(フランスのメガ・ストア)のビニール袋を愛用していた。本人曰く、鞄なんか買うのは無駄で阿呆らしいとの事だった。

その風貌や言動からだけで判断すると、ピエールはいかにも金の無い家庭の息子のようだが、彼の実家は凱旋門から少し奥まったところにある高級住宅街の瀟洒なマンションだった。

ロックやジャズばかり聴いていたが、あまりピエールがクラシック音楽の素晴らしさを力説するので、騙されたつもりでモーツァルトを真面目に聴いてみた。それが全ての始まりだった。う~ん、と唸った後、一気にザルツブルグ経由でクラシックの世界へワープしてしまい、ロックやジャズを殆ど聴かない数年間が過ぎた。

最初に聴いたのが稀有の天才モーツァルトだけに、他の大半の作品は正直言ってあまり面白くなかった。

バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン以外で特に気に入ったのは、ドビュッシー、ストラヴィンスキーなどだ。今ではある程度聴くようになったが、その間のロマン派的な “感情たっぷり系の音楽” はあまり好きになれなかった。もっと感覚的なものが好きだった。

私はクラシックの醍醐味はオーケストラにあると思っているので、聴くのは交響曲や管弦楽が中心だ。四重奏・カルテットなどはジャズの方が断然面白いから。だから選択基準はかなり偏ったものになっている。

また、いくら優れた演奏でもモノラル録音で聴くのは辛い。そんな訳で選択基準はかなり偏ったものになっている。

最後になるが、音楽史や音楽理論はよく判らないので、当然この選択基準はかなり偏ったものになっている。

それにしてもクラシックのジャケット・デザインはひどすぎる。

作曲家の肖像画や指揮者とオーケストラの写真、または安っぽい絵や風景の写真などが使われていることが多い。だからジャケット・デザインの出来・不出来は選択基準から外すことにした。

ジャケットのビジュアル要素は “もう一つの音楽” なのだが・・・。

さてさて・・・。


Bach, Johann Sebastian / ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Beethoven, Ludwig Van / ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Berlioz, Hector / エクトル・ベルリオーズ
Debussy, Claude / クロード・ドビュッシー
Haydn, Franz Joseph / フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
Marenzio, Luca / ルカ・マレンツィオ
Mozart, Wolfgang Amadeus / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Pergolesi, Giovanni Battista / ジョバンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
Ravel, Maurice / モーリス・ラヴェル
Schubert, Franz / フランツ・シューベルト
Stravinsky, Igor / イーゴル・ストラヴィンスキー
Wagner, Richard / リヒャルト・ワーグナー


update 2009/10/22

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