2004年9月30日木曜日

Debussy, Claude / クロード・ドビュッシー


Debussy, Claude 1862-1918

何を隠そう、ドビュッシーの音楽は好物中の好物だ。

しかし運悪く(?)ドビュッシーはあまり長生きせず、それ程多くの作品を残していない。

だが残されたいずれの作品も音に対する鋭い感覚やニュアンス豊かな横への広がりと奥行き感が素晴らしい。

表現が感情的ではなく感覚的なところが好きだ。



Prélude à l'Après-midi d'un Faune / 牧神の午後への前奏曲


Ernest Ansermet / エルネスト・アンセルメ
Orchestre de la Suisse Romande / スイス・ロマンド管弦楽団
rec. 1957

Jean Martinon / ジャン・マルティノン
Orchestre national de l'O.R.T.F. / フランス国立放送管弦楽団
rec. 1973

Nocturnes / 夜想曲

Ernest Ansermet / エルネスト・アンセルメ
Orchestre de la Suisse Romande / スイス・ロマンド管弦楽団
rec. 1957

Jean Martinon / ジャン・マルティノン
Orchestre national de l'O.R.T.F. / フランス国立放送管弦楽団
rec. 1973

La Mer / 交響詩《海》

Ernest Ansermet / エルネスト・アンセルメ
Orchestre de la Suisse Romande / スイス・ロマンド管弦楽団
rec. 1957

Jean Martinon / ジャン・マルティノン
Orchestre national de l'O.R.T.F. / フランス国立放送管弦楽団
rec. 1973

管弦楽の中では《牧神の午後への前奏曲》や交響詩《海》の方が有名だが、個人的には《夜想曲》の静けさが一番好きだ。

第1章の《雲》のゆったりとした動きと膨らみ、第2章の《祭り》の色彩の閃きと躍動感、第3章の《シレーヌ》の浮遊するような女性ヴォカリーズ。

夜の静けさの中でじっくり聴きたい曲だ。



Danse Sacrée et Danse Profane / 神聖な舞曲と世俗的な舞曲


Lily Laskine / リリー・ラスキーヌ
Jean-Pierre Rampal, / ジャン=ピエール・ランパル
Orchestre de chambre Jean-François Paillard / パイヤール室内管弦楽団
rec. 1962

ハープ独奏と弦楽合奏のための見事な小品。

ドビュッシーはハープの使い方が実に巧い。



Images / 映像 第1集、第2集
Children's Corner / 子供の領分
Prélude 1, Prélude 2 / 前奏曲集 第1巻、前奏曲集 第2巻


Arturo Benedetti Michelangeli / アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ (ピアノ)
rec. 1971-1978-1988

ピアノ自体の持つ研ぎ澄まされた音色の美しさを堪能出来る作品集。

少ない音で構成される変化に富んだ響きが素晴らしい。

それは音の広がりと深みが余韻として見事に生かされているからだ。《沈める寺》や《亜麻色の髪の乙女》など名品揃い。

抑制の効いたミケランジェリのピアノには参りました。



Les Chansons de Bilitis / ビリティスの歌


Ensemble Wien-Berlin / アンサンブル・ウィーン・ベルリン
rec. 1989,1990

フルートとハープ、チェレスタだけのシンプルな構成の曲と詩の朗読の組合せだが、こんな小品にこそドビュッシーの本領が発揮される。

音色のみずみずしさと共にカトリーヌ・ドヌーヴによる気品溢れるフランス語の音感を堪能出来る一品。

ウイーンとベルリンの優れたソリスト達を集めたアンサンブルも良し。

誠に優雅でお洒落な一枚。

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