2005年12月10日土曜日

シリーズ : ジャケット・デザイン / インパクトのある顔


フリートウッド・マック 『英吉利の薔薇』
キング・クリムゾン 『クリムゾン・キングの宮殿』
フランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インベンション 『いたち野郎』

ロックのジャケット・デザインには凝ったものが多く、洒落っ気があって楽しい。

ミュージシャンのポートレイトを使うことも多いが、やはりイラスト・ワークや写真とのコラージュものに面白いジャケットが集中しているようだ。ミュージシャンとデザイナーがお互いに影響を与えあい、サウンドとビジュアルの関係が切り離せないものとして確立されたのはロックから。


アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 『モーニン』
スタンリー・タレンタイン『ザッツ・ホエア・イッツ・アット』
ヘレン・メリル 『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』

昔のジャズは今風に言えば、“インディー系” の専門レーベルから、その多くがリリースされていた。かなり限られた制作予算の関係上、ロックのような凝ったイラストものは以外と少なく、ジャズマンの ポートレイトものが多い。しかしそんな制約の中からでも、例えば名門ブルーノートは素晴らしいデザインのアルバムを連発する。担当していたのは若かりし頃のリード・マイルスだ。


ハウリン・ウルフ 『 リアル・フォーク・ブルース』

黒人音楽のブルースには小さな商業的マーケットしか存在していなかった。だから多くのブルースのレコードはジャズのレコードより更に少ない予算で制作されていたのだろう。ジャケット・デザインに金を使えなかったから、単純なポートレイトを使ったジャケットが殆どだ。しかしそこからブルース・マンの雰囲気が滲み出ている秀作も多い。




フリートウッド・マック 『英吉利の薔薇』
びっくりしたなぁ!怒っているのか、くしゃみがしたいのか・・・


キング・クリムゾン 『クリムゾン・キングの宮殿』
なんだかちょっと寂しそうで、サウンドにもピッタリの雰囲気。


フランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インベンション 『いたち野郎』
本当のアルバム・タイトルは 「いたちが私の頬を切り裂いた」。
それをイラスト化したものがこのジャケット。しかし笑顔が不気味だなぁ。


アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 『モーニン』
この精力溢れる、脂ぎった表情はアート・ブレイキーのサウンドそのもの。


スタンリー・タレンタイン『ザッツ・ホエア・イッツ・アット』
これもまたおっかなそうで、迫力のある顔だな。不敵な笑みが怖さを倍増。


ヘレン・メリル 『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
なんとなく痛そうで、辛そう。あんまりヘレンを苛めないで。


ハウリン・ウルフ 『 リアル・フォーク・ブルース』
この豪放磊落であっけらかんとした表情は何だ!あまりのド迫力に脱帽。

update 2005/12

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