2010年6月3日木曜日

カラヤン録音小史 - 序


判官贔屓な性格が災いして、しんどい人生を送っているような気がする。

例えば、

野球では、読売ジャイアンツよりも阪神タイガース
プロレスでは、ジャイアント馬場よりもアントニオ猪木
サッカーでは、レアル・マドリードよりもFCバルセロナ
F1では、フェラーリよりもロータス
ビールでは、キリンよりもサッポロ などなど

どうしても “ナンバー・ワン的なもの” を素直に好きになることが出来ない。

これは私の悪い癖。

だからクラシック音楽では、ヘルベルト・フォン・カラヤンよりも・・・ となる。

意地をはり続け、カラヤンを聴かなくても大して困ることはない。

しかしそこまでカラヤンを避けるのも大人気ない。そして気が緩み、ついついカラヤンを聴き始め、ある日数えてみると、何十枚もカラヤンのCDがあることに気づいた。

判官贔屓な性格の私には、なんとなく釈然としないものがある。



「カラヤンのCDって、どれがエエねん?」

日頃あまり音楽を聴かない方々から、あまりにも漠然とした、こんな感じの質問をされることが時々ある。多分オーディオを買い替え、急に 「気分はクラシック!」 になったのだろう。

それにしてもカラヤンの知名度とブランド力、恐るべし、である。

そんな時には面倒だから、少々荒っぽいが 「とりあえず1950年代後半から1960年代後半にかけて録音されたウィーン・フィルかベルリン・フィルを指揮してるものでも聴いといたら・・・」 と答えている。

カラヤンは上記の時期以外にも優れた録音を多数残してる。しかし個人的には上記の期間のものに一番ハズレが少ないと思う。

その理由を録音時のプロデューサーの重要性という観点からまとめてみた。

最初に述べたとおり、私はどちらかと言うと日和見的アンチ・カラヤン派の一人。

だから徹底的アンチ・カラヤン派、熱狂的カラヤン・シンパ、客観的カラヤン分析派の方々とは意見が異なると思うが、そのあたりはご容赦いただきたい。

カラヤン録音小史 - 01 ・・・ つづく
カラヤン録音小史 - 02
カラヤン録音小史 - 03
カラヤン録音小史 - 04
カラヤン録音小史 - 05
カラヤン録音小史 - 06
カラヤン録音小史 - 07
カラヤン録音小史 - 08
カラヤン録音小史 - 09
カラヤン録音小史 - 終

update 2010/06/03

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