2011年5月24日火曜日

Iron Butterfly / アイアン・バタフライ


In-A-Gadda-Da-Vida / イン・ア・ガダ・ダ・ヴィダ
1968

1966年にサンディエゴで結成されたアイアン・バタフライは翌年にアトランティック・レコードとの契約を果たし、このセカンド・アルバムをリリースする。

このアルバムは発売当時、300万枚というメガ・セールスを記録したらしい。
正直言って、なぜそんなにバカ売れしたのか、ロック界の七不思議の一つだ。

LPのB面を占拠した約17分のタイトル曲、《In-A-Gadda-Da-Vida》がアイアン・バタフライの一番有名なナンバーであり、唯一記憶されている曲だ。

元祖へヴィ・メタル的で、サイケ終焉期・プログレ創世記的な長い曲で、鋼(アイアン)のように硬く重厚なサウンドが、蝶(バタフライ)のように自由に舞う音の世界を構築したかったのだろう。しかし今の耳で再聴してみると、このアルバム内では、この曲が一番経年劣化してしまったようだ。

一曲目の《Most Anything You Want》なんかは、ポップなメロディにヘヴィでギシギシと歪んだメタリックなサウンドを重ね、今聴いてもなかなかの出来だと思う。ウエスト・コースト出身のバンドらしいコーラス・ワークまで含んでいるのだから、良く言えば、実験精神が豊富なバンドだったのだろう。

極彩色の摩訶不思議なフラクタル風イメージを投影しているジャケット写真は、モロに60年代末期している。

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