2010年5月24日月曜日

名女優、ジャンヌ・モローが読んで聞かせる《ぞうのババール》


フランス人の絵本作家、Jean de Brunhoff / ジャン・ド・ブリュノフは妻のセシルが自らの子供たちのために作った物語をベースに、絵本『ぞうのババール』(L'histoire de Babar)を1931年に発表する。

この絵本をもとに、フランス人の作曲家、Francis Poulenc / フランシス・プーランクが朗読にピアノの伴奏を付けた小作品、《ぞうのババール》を1945年に完成させる。

そしてフランスの名女優、Jeanne Moreau / ジャンヌ・モローが朗読し、チュニジア出身の映画大好きピアニスト、Jean-Marc Luisada / ジャン=マルク・ルイサダが伴奏する《ぞうのババール》が1994年7月、パリにて録音される。

私はその録音を2010年5月23日(日)、雨の日の夕方、ウイスキーを飲みながら、初めて聴く。

これが実に面白い。



ジャンヌ・モローは1928年1月生まれ。

だから収録時には66歳。孫がいてもおかしくない年齢だ。

キツいアルコールを飲みすぎたのか、キツいGitanes / ジタンを吸いすぎたのか、その潰れた声はあまりにもシブい。

間違っても美声とは言えないが、フランス語はとても判りやすい発音だ。

こんな貫禄のおばあちゃんに絵本を読んで聞かせてもらえる子どもたちがいたら、羨ましいなぁ。

私の場合、幼年期に母親がいなかったので、長い間祖母に育てられたが、絵本を読んで聞かせてもらった記憶は無い。

はたして祖母は私に絵本を読んで聞かせてくれていたのだろうか?


Francis Poulenc / フランシス・プーランク
L'histoire de Babar / ぞうのババール
Jeanne Moreau / ジャンヌ・モロー(朗読)
Jean-Marc Luisada / ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
rec. 1962

update 2010/05/24

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