2007年3月20日火曜日

Antonio Carlos Jobim / アントニオ・カルロス・ジョビン


Stone Flower / ストーン・フラワー
1970

アントニオ・カルロス・ジョビンの本職は作曲家だ。

では作曲家・ジョビン作のアルバムを聴くポイントは?と問われたら、曲の美しさは当然ながら、やっぱりヘタ・ウマ風のジョビンのピアノとぼそぼそ呟くようなジョビンのボーカルと答える。

私にとって、曲の美しさ+ヘタ・ウマ風ピアノ+ぼそぼそボーカルはジョビンを楽しむ際の3点セットなのだ。

そしてジョビンの名曲を編曲するのがクラウス・オガーマンかエウミール・デオダートなら No problem! 問題無し。

ついでにプロデューサーがクリード・テイラーなら Much Better! 更に良し。



さて、本作『ストーン・フラワー』が収録している曲は名曲《ブラジル》を除いて、全てジョビンのオリジナル。しっとりと落ち着いた渋めの曲が多いが、その美しさは、アントニオ・カルロス・ジョビン、ここにあり、の一言。

さてヘタ・ウマ風のジョビンのピアノだが、これも十分に堪能出来る。控えめで最小限のタッチしか使わない、浮遊感溢れるエレクトリック・ピアノのサウンドはたまらんなぁ。

そしてジョビンのぼそぼそボーカルは名曲《ブラジル》で炸裂(大袈裟か?)する。耳元でぼそぼそ・もごもご呟くような独り言風、ちょっと照れ気味のボーカルは一度聴けば病み付きになる。

そして編曲はエウミール・デオダート、プロデューサーはクリード・テイラーという、まさに黄金のコンビ。

そんな訳で、私はこのアルバムを一番贔屓にしている。

それにジャケットの写真が、これまた渋すぎる!

And More...


Wave / 波


Tide / 潮流


Terra Brasilis / テラ・ブラジリス


Passarim / パッサリン


Antonio Brasileiro / アントニオ・ブラジレイロ

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