Carla Bley / カーラ・ブレイ

Live ! / ライヴ ! 艶奏会
1981

カーラ・ブレイはピアノを弾く。

しかし彼女の本職は作曲であり、編曲なのだ。

だからこのアルバムでカーラの素晴らしいピアノなんかを期待してはいけない。

こ のアルバムはサンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージック・ホールにおける1981年のライヴ盤だ。

大型コンボによる男性的なぶ厚いサウンドがライ ブならではの迫力で鳴り響く。カーラの作曲能力を十分に発揮するにはトリオ、カルテットなどよりも大型編成の方がいいのだろう。

カーラは フリージャズの激変期を潜り抜けてきただけに、ここにもフリーっぽい感触は未だ残っている。だが出てくる音はそんな範疇を超えてファンクっぽく、ユーモアすら感じられる楽しいものだ。音楽理論が判る人はもっと楽しめるかもしれない。私にその方面の知識がまったく無いのが残念だ。

さて、ジャケットの写真だが、カーラははまるで映画『ブレードランナー』に出てくる人造人間レプリカントと元コロンビア代表の名ミッド・フィルダー、“怪傑ライオン丸”、カルロス・バルデラマを合体させたみたいだ。

このルックスには？マークが付くが、まぁいいか・・・。