2004年8月20日金曜日
Bobby Hutcherson / ボビー・ハッチャーソン
Happenings / ハプニングス
1966
なんとなく発音しにくい名前だ。
だから略してボビ・ハチとしておこう。
なんとなく渋谷の名物、忠犬ハチ公みたいだ。
阿呆な話はここまでにして、とにかくボビ・ハチの『Happenings / ハプニングス』は渋谷ともワン公とも無関係だが、そこに含まれているサウンドは滅茶苦茶カッコいいのだ。
こ のアルバムは1966年、ブルーノートでの録音された。その当時にブルーノートから生まれたスタイル、“新主流派” の旗手的存在だったハービー・ハンコックがこのアルバムに参加している。
だからサウンドはノリはいいが、新主流派らしく抑制の効いたスマートなものになっ ている。つまり都会的で洒落ているのだ。しかしその中にはブルーノートの血が流れているのだから決して軟弱なものではない。
これがカッコよさを生み出している第一の理由。
そしてボビ・ハチが演奏するのはヴァイブ。そこから叩き出されるのは硬くてクールな音質なのだ。そんな銀色っぽい輝くような色彩感溢れる音でボビ・ハチはリリカルな抽象画風の世界を見事に構築している。
これがカッコよさを生み出している第二の理由。
それにハービーの代表曲《処女航海》まで収録されているだ。
これがカッコよさを生み出しているおまけの理由。
汗臭さとは全く無縁で、頭の良さを感じさせるアルバムだ。
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音楽
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