2000年9月2日土曜日
小僧 / ロックン・ロール・フーチー・クー
スペインにいる頃、まだ若かった。
ただでさえ日本人(アジア系)は若く見られる。
バーに入り、カウンターの前に立つと、「¿ Que quieres, chaval ?」 (スペイン語では疑問文の場合、最初に180度回転した?マークが付く)、日本語に訳すと 「何が欲しい、小僧 ?」 てな具合に尋ねられた事がある。
「¿ Que quieres, joven ? / 何が欲しい、若いの?」 ぐらいの言われ方なら慣れていたが、chaval / 小僧扱いには少しムカっときた。
当時は若かったのでそう感じたのだろう。
しかし小僧は憎めなく、愛嬌があって懐かしくていい言葉だなぁ、と最近感じている。
歳をとると言葉の感覚も変わるんだな。
バーのオヤジもそんな感じで言ったのかも知れない。
小僧という言葉が似合うプロレスラーは山本子鉄と星野勘太郎だ。二人共もう引退してしまったレスラーだが、現役時代は名タッグチームで、その名もヤマハ・ブラザーズ。体は小さかったが突貫・玉砕ファイトはまさに小僧という雰囲気がピッタリだった。
やるじゃないか!
そんな言葉が出てくる程、ロックン・ロール小僧、リック・デリンジャーの《Rock And Roll, Hoochie Koo / ロックン・ロール・フーチー・クー》はカッコいい曲なんだ。
程よくポップ・テイストがブレンドされたリックのファースト・アルバム、『All American Boy / オール・アメリカン・ボーイ』に入っている。
ジャケットのデザインもなんとなくアメリカン・ショービジネスっぽくて好きだなぁ。
小僧呼ばわりするのはリックに対して失礼だが、ルックスは完全にベビー・フェイスだし、ちょっと頼り無く見えるところが小僧っぽいんだな。
しかし、リックは100%頼りになる筋金入りのロックン・ローラーだ。
名脇役的なプレイヤーで、ジョニー・ウインターとも一緒にプレーしていた。私の好きなアルバム『ジョニー・ウインター・アンド』でも《ロックン・ロール・フーチー・クー》が聴けるぞ。
私が定年後にロック・バンドを結成して養老院・慰問ツアーを実施するなら、アンコールの決め曲は絶対に《ロックン・ロール・フーチー・クー》だ。
Rick Derringer / リック・デリンジャー
All American Boy / オール・アメリカン・ボーイ
update 2000/09
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