2001年7月20日金曜日

外国語習得能力から考える中田英寿


個人的な経験から外国語の修得、特に会話には3つの能力が必要だと思う。

その1 / 天分  こればかりはDNAにセットされている様なので、いまさら騒いでも仕方が無い。自己開発出来ないこの天分が有るか無いかは決定的だと思う。

その2 / 努力  月並みだが努力無くして上達無し。文法を理解したり、コツコツ単語を覚えたり、耳掃除をしてヒアリング・・・ 地道な事を根気よる続ける能力をバカにするなかれ。

その3 / モノマネ  これは特に会話をマスターする時に不可欠。発音、イントネーション、文章の言い回し、モデルとなる外国人をジックリ観察し、真似る能力は必要だ。



私の場合は天分は無く、人間がチャランポランだから努力もあまりせず、殆どがモノマネの才能だけでスペイン語とフランス語を学んだようなものだ。

会話能力は喋る本人がコミュニケーティブな性格であるかどうかによって、そのレベルは非常に左右される。話したいヤツは話しているうちに、ある程度までは自然と上達する。

しかし、いくら上記の3能力を兼ね備えていても、無口なヤツは、日本語でも外国語でも、いつまでも無口なままだ。



I wanna talk to you !



中田君はコミュニケーティブなヤツだなぁ。 パルマ移籍に関するインタビューの際、イタリア語でちゃんと受け答えをしている姿を見て、そう思った。

無口な感じの中田君だが、喋る時はちゃんと喋るんだ。

さほど上手なイタリア語だとは思わなかったが、その姿勢、大したもんだ。

中田君は自分の置かれている立場を理解している。

プロ・スポーツ選手である自分が、その国で、その国の言葉でちゃんと喋れる事の大切さを理解している。ヨーロッパ社会で生活するにはコミュニケーティブである事がどれだけ重要であるかも理解している。

それにグラウンド上でも中田君のポジションはコミュニケーティブな能力がとても必要とされるポジションだ。

野茂君や佐々木イチロー君、中田君を見てどう思う?

小野君、オランダ語の勉強は如何かな?

update 2001/07

稲本、柳沢、高原、中村、中田浩二、平山、大黒、小笠原、森本、宮本、三都主など、海を渡ったサッカー選手は多い。しかし活躍出来るか、出来ないかは運・不運、実力などにもよるだろうが、言葉によるコミュニケーション力もかなりのウエイトを占めているのではないだろうか。

update 2007/02

つづき ・・・

海外で活躍しようとするなら、言葉によるコミュニケーション力は非常に大切。

ましてサッカーのような団体競技でコミュニケーション力が無ければ話にならない。

だから、いくらレッド・ツェッペリンの《コミュニケーション・ブレイクダウン》が名曲でも、海外で活躍しようとするスポーツ選手には《コミュニケーション・ノット・ブレイクダウン》的な曲が必要だ。

ジミー・ペイジよ、ロバート・プラントよ、何時かそんな曲を演ってくれ。


Led Zeppelin / レッド・ツェッペリン

最高のギター・リフから始まる名曲《Communication Breakdown》はこのアルバムに収録されている。聴くべし。

update 2009/10/01

0 件のコメント:

コメントを投稿