2004年9月10日金曜日

John Coltrane / ジョン・コルトレーン


A Love Supreme / 至上の愛
1964

このアルバムでジャズ細胞が目覚め、活性化した。

エリック・ドルフィーのところでも書いたが、私にとってはジョン・コルトレーンこそがジャズの入口だった。

二十歳過ぎの頃、ジョン・コルトレーンの『At The Village Vanguard』、『Africa / Brass』 と 『A Love Supreme』をまとめて買って、毎日飽きもせずに浴びるように聴いていた。

その中でも一番気に入ったのが、本作『A Love Supreme』だった。それはある種の啓示のようなもので、コルトレーンの音楽はとんでもない勢いで脳細胞内を駆け巡り、あっと言う間に身体中がコルトレーン漬けになってしまった。

だから今でもこのアルバムが難解だとかいうコメントを読むと?マークが浮かぶ。

ジャズ入門書に選ばれているような正統派ジャズ(?)ばっかり聴いていた耳にはひょっとして難解なのかもしれない。だがビートルズやジミ・ヘンドリックス、ピンク・フロイド等、ロックに鍛えられた耳には何の抵抗も無く『A Love Supreme』はするっと入るのだ。ロック・ファンの耳を侮るべからず。

『A Love Supreme』には純度の高いゴスペルチックな音楽が溢れている。

ウルフガング・アマデウス・モーツァルトに『Die Zauberflöte / 魔笛』があるのなら、ジョン・コルトレーンには『A Love Supreme / 至上の愛』がある。

マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルヴィン・ジョーンズと組んだ60年代黄金カルテットのとんでもない怒涛の演奏を聴くのだ。《承認》 《決意》 《追求》 《賛美》 が構築するジャズ史上最強のコンセプト・アルバムを聴くのだ。

拝聴し、その音楽を五臓六腑に染み込ませるべし。

And More...


Africa Brass / アフリカ・ブラス


Live at the Village Vanguard / ライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード


The Complete 1961 Village Vanguard Recordings /
ザ・コンプリート 1961 ヴィレッジ・ヴァンガード・レコーディングス


Selflessness Featuring My Favorite Things /
セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス


Crescent / クレッセント


Kulu Se Mama / クル・セ・ママ

0 件のコメント:

コメントを投稿