2004年8月30日月曜日

Eric Dolphy / エリック・ドルフィー


Last Date / ラスト・デイト
1964

ジョン・コルトレーンがジャズの入口だった。

二十歳過ぎの頃、ジョン・コルトレーンの『At The Village Vanguard』、『Africa / Brass』 と 『A Love Supreme』をまとめて買って、毎日飽きもせずに浴びるように聴いていた。

この時に出会ったのがコルトレーンの朋友、エリック・ドルフィーだ。

『Live At The Village Vanguard』で聴こえる爬虫類が這い回るようなバス・クラリネットの音にはびっくりした。こいつはとんでもないヤツだと直感的に思った記憶がある。

エリック・ドルフィーの作り出す音楽はアヴァンギャルドっぽいが、決して聴きにくいものではない。このアルバムでもべったりとした粘着力のあるバス・クラリネットや飛び回る小鳥の囀りのようなフルート、垂直に切り込むようなアルト・サックスがたっぷり味わえる。

セロニアス・モンクの名曲《Epistrophy》から始まり、最後の《Miss Ann》まで、ここにはエリック・ドルフィー最後の音楽が刻み込まれている。ドルフィーはオランダで本作を録音後、3カ月後にベルリンで急死してしまうか らだ。アルバム最後に録音されている死の直前の声が生々しい。

    When you hear music, after it's over, it's gone in the air.
    You can never capture it again.


And More...


Out There / アウト・ゼア


Out To Lunch / アウト・トゥ・ランチ

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