2004年8月30日月曜日
Egberto Gismonti / エグベルト・ジスモンチ
Sol do Meio Dia / 輝く陽
1977
高温多湿でむせ返るような鬱蒼とした森の中。
上空を見上げてみても木々の間から青い空が所々見えるだけ。
開けた空間に出てみると、そこには白昼の太陽がギンギン輝いている。
そんなアマゾンの密林に迷い込んだら、何処からかこのアルバムの音楽が流れてきそうだ。
20歳頃にパリへ渡ったエグベルト・ジスモンチはナディア・ブーランジェ(1887~1979)からオーケストレーションと楽曲分析を学んだ。しかしそこで自分のルーツであるブラジル音楽の重要性を再認識する。ジスモンチは帰国後、密林に住むインディオと生活を共にし、自分の音楽のバックボーンを形成する。
だからエグベルト・ジスモンチが描き出すのはブラジルの音だが、それはボサ・ノヴァのように都会化された洒落た音ではない。このアルバム『Sol do Meio Dia』には未だ文明化されていないプリミティブな音の響きが溢れている。
エグベルト・ジスモンチが抜群のテクニックで操る8弦ギタードとナナ・ヴァスコンセロスの打楽器が絡み合い、そこから生まれる土着的な高揚感がたまらん。
箸休めに出てくるちょっとメロウなピアノ・ソロも良し。
And More...
Danca Das Cabecas / 輝く水
Solo / ソロ
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音楽
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