2011年4月22日金曜日

追悼 : 田中好子


私は熱狂的なキャンディーズ・ファンではありませんでした。
しかしあの時代を生きた男の子の一人として、キャンディーズは好きです。

ここ数年、音楽界ではちょっとした再結成ブームです。
キャンディーズの一度限りの再結成もあり得るのでは?と私は楽しみにしていました。
あの三人が揃って、《春一番》を歌うところを、私はもう一度観たかったです。
しかしスーちゃんは帰らぬ人となってしまいました。
本当に残念です。

キャンディーズ解散後、スーちゃんは女優に転身しました。
そして齢を重ね、いいお母さん、いい奥さんの役がとても似合うようになりました。
スーちゃんはジョン・レノンの名曲、《Grow Old With Me》を思い出させてくれました。
“一緒に年をとろう” スーちゃんの姿を見ながら、私はそう思いました。

スーちゃんは私と同じ1956年生まれです。
彼女は私よりも10日だけ遅く生まれてきました。
だから、私にとってスーちゃんの誕生日は3月39日なのです。私と同じ牡羊座です。
だから、なんとなくスーちゃんは私の同級生のような気がしていました。
だから、親しかった同級生が亡くなったような気がしてなりません。
本当に残念です。

合掌。
Requiescat in Pace

昨夜は ipod でキャンデーズの曲をたくさん聴きました。
ダイアナ・ロス&シュープリームスを少なからず意識した音作りです。
しかしキャンデーズは本当にカッコいいガールズ・ユニットでした。
そのポップなカッコ良さ、AKB48やKARAの比ではありません。


キャンディーズ / ベスト・コレクション

update 2011/04/22

追伸 : 3月29日に録音されたスーちゃん最後のメッセージ、立派でした。
あまりにも素晴らしい言葉なので、ここに記載することにしました。
ここには人として忘れてはならない事が、沢山あります。

こんにちは、田中好子です。

今日は3月29日、東日本大震災から2週間経ちました。
被災された皆さまのことを思うと、破裂するような、破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。

私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。
でも、そのときは、必ず天国で、被災された方のお役に立ちたいと思います。
それが、私の務めと思っています。

今日お集まりいただいている皆さまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。

キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。
幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝しています。
特にランさん、ミキさん、ありがとう。二人が大好きでした。

映画にもっと出たかった。
テレビでもっと演じたかった。
もっともっと女優を続けたかった。

お礼の言葉をいつまでも、いつまでも皆さまに伝えたいのですが、息苦しくなってきました。

いつの日か、義妹、夏目雅子のように、支えて下さった皆さまに、社会に、少しでも恩返しができるように、復活したいと思ってます。かずさん、よろしくね。

その日まで、さようなら。


update 2011/04/25

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