2004年7月10日土曜日

Rick Derringer / リック・デリンジャー


All American Boy / オール・アメリカン・ボーイ
1973

リック・デリンジャーはそれほど有名ではない。

だから彼の名曲《Rock and Roll, Hoochie Koo》もそれほど有名ではない。

しかし私はリックが大好きだし《Rock and Roll, Hoochie Koo》は五本の指に入るマイ・フェイバリット・チューンなのだ。

これはアメリカン・ロック・テイスト満載のリックらしい小粋なアルバムで、ブルースやR&Bを子供の頃からたっぷり聴いて育ったアメリカン・ボーイならではの一枚だ。

色々なスタイルが混在しているが、どれもが適度にポップな出来で、この手のコマーシャルなサウンドはブリテッシュ系ロックでは絶対味わえない快感なのだ。顔はベビー・フェイスだし、音は洒落てるし、リックの人気がブレイクしなかったのが不思議なくらいだ。

リック・デリンジャーの本職(?)はギタリストだが、プロデュース能力も抜群で、かつてはジョニー&エドガー・ウィンター兄弟ともつるんで、渋い作品を連発していた。

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