2004年8月30日月曜日

Gary Burton / ゲイリー・バートン


Duster / ダスター
1967

これはジャズ・ロックの名盤らしい。

しかしジャズ・ロックて何だろう? 1967年の耳に戻して聴いてみる。

正統派4ビートジャズ・ファン曰く、「チャカチャカしたギターも入ってるし、こらロックやろ」

ロック大好き小僧曰く、「こんなギター・フレーズはロックと違うし、ノリが悪いやないか」

60年代、70年代のジャズやロックを聴いた2004年の耳で聴いてみる。

やっぱりこれはジャズで、ロックの匂いは殆ど無い。当時一番ロックっぽく聴こえたラリー・コリエルのギターもかなりジャズっぽくて、サックスのフレーズをギターが弾いているだけともいえる。これではロック・ギターとは言えない。それに今も当時もロック・ファンにとってラリー・コリエルはロック・ギタリストではない。当時としては結構刺激的な音を出しているのかもしれないが、やはりこれはジャズ・ギターだ。

アルバム全体としてもクセが無く、聴きやすい。しかしある意味ではアクが無いのが弱点といえる。全体的に優等生的なアルバムで、そのあたりが物足りなさかもしれない。コリエルのギターとバートンのヴァイブが正面衝突して違和感を醸し出してほしかった。

フォーク・ロックっぽい《General Mojo's Well Laid Plan》、もろにジャズしてる《One, Two, 1-2-3-4》なんかは結構好きだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿