2010年10月22日金曜日
山口百恵 / 曼珠沙華
何かに疲れ、気だるく、突き放したような歌い方。
《曼珠沙華》を歌う山口百恵は、まるでブルースシンガー。
《曼珠沙華》で “百恵 the Blues Singer 山口” へと変身したのだ。
《曼珠沙華》からは老熟した人が醸し出す、凄みのようなものが聴こえてくる。
《曼珠沙華》で何かを吹っ切り、ある地点へ辿り着こうとしたのだろうか。
山口百恵はブルースを歌いながら成仏を目指す修行者だったのか。
山口百恵はついに菩薩になれたのだろうか。
山口百恵 BEST COLLECTION
曼珠沙華
涙にならない悲しみのある事を知ったのは
ついこの頃
形にならない幸福が何故かしら重いのも
そうこの頃
あなたへの手紙
最後の一行思いつかない
どこでけじめをつけましょ
窓辺の花が咲いた時
はかなく花が散った時
いいえ あなたに愛された時
曼珠沙華 恋する女は
曼珠沙華 罪作り
白い花さえ真紅にそめる
あてにはならない約束をひたすらに待ち続け
そう今でも
言葉にならない優しさをひたむきに追いかける
そう今でも
あなたへの想い
どこまで行ったら止まるのかしら
そんな自分をもて余す
机の花が揺れた時
ほのかに花が匂う時
いいえ あなたに愛された時
曼珠沙華 恋する女は
曼珠沙華 罪作り
命すべてをもやし尽くすの
曼珠沙華 恋する女は
曼珠沙華 罪作り
白い花さえ真紅にそめる
作詞:阿木耀子
作曲:宇崎竜童
update 2010/10/22
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