2007年2月25日日曜日

《春の祭典 / Le Sacre du Printemps》 あれこれ


『アンドロメダ病原体』、『ジュラシック・パーク』や『恐怖の存在』の著者、マイケル・クライトン / Michael Crichton は地球温暖化にかなり懐疑的なようだ。

『恐怖の存在』に登場するケナー教授は「地球温暖化なんてものは存在しない」、「現在の温暖化傾向がどの程度まで人間の活動によるのかはわからない」、「CO2が温暖化の原因とは言い切れない」とかなり強烈な反地球温暖化論を展開する。

しかし今年の暖冬を体験すると、やっぱり地球は確実に温暖化しているのではないだろうか? と思ってしまう。

未だ2月だが、もう完全な春の陽気ではないか・・・

そんな訳で、例年よりも約一月早くファゴットの音色が頭の中で鳴り響く。

《春の祭典 / Le Sacre du Printemps》の上演が始まる。

《春の祭典》はその独創的な音楽性から初演時には大スキャンダルとなり、なんでも当時の新聞には『春の虐殺 / Le “Massacre” du Printemps』 という見出しが出たそうだ。

作曲したイーゴル・ストラヴィンスキー / Igor Stravinsky や指揮をしたピエール・モントゥー / Pierre Monteux もこの反応には驚いただろう。

今の感覚でこの有名的 “春の祭典・初演大騒ぎ”(1913年) や “オーネット・コールマンのNY「ファイヴ・スポット」登場大騒ぎ”(1956年)を理解すのはちょっと難しい。ストラヴィンスキーの音楽も、コールマンの音楽も今の耳には全くオーソドックスなものに聴こえるからだ。

さて、《春の祭典》は好きな曲だから数枚のCDを持っているが、


硬質なサウンドがぶつかり合うクラウディオ・アバド / Claudio Abbado


ドライブ感が抜群なイーゴリ・マルケヴィチ / Igor Markevitch


荒々しくてプリミティブなロリン・マゼール / Lorin Maazel


正確で精緻なコリン・デイヴィス / Colin Davis

以上の4枚がお気に入りだ。

さて、誰の演奏から聴き始めるか?

update 2007/02

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