2009年10月3日土曜日
不法滞在者天国
行きつけのバーで同僚と飲んでいた時の事。
そこは最近では少なくなってきたJAZZの聴けるこじんまりしたバーだ。
カウンターでマスターと四方山話をしながら飲んでいると、金髪の白人女性と黒人系の女性の二人が入ってきた。どうも常連さんみたいで、日本語の話せる金髪の女性はマスターと親しげに話し始めた。
マスターが二人を紹介してくれたので、なんやかんやと一緒に話をした。「何時から日本に住んでるの?」 「大阪は気に入った?」 みたいな月並みの話など・・・。
彼女たちは“駅前留学”でお馴染みの NOVA で英語を教えていることが分かった。
ちなみに彼女たちに言わせると、NOVA とは NO VAcation の意味らしく、休みが少ないのが不満そうだった。では、どうしてそんなところで働いているのか?と尋ねても、彼女たちは肩をすくめるだけで正確な答えは返ってこない。
ついでに滞在許可証や労働許可証は持っているのかも尋ねたかったが、それは止めておいた。
何の許可証も持たない人々
日本では滞在許可証や労働許可証が無くても殆ど困らない。
銀行口座を開くのは簡単だし、大家が外国人嫌いでもなければアパートを借りるのにも困らない。労働許可証が無くてもアルバイトは見つかるだろう。それになんといっても日本には身分証明証制度が無いのだから、外国人に同様のものの提示を求めることも殆ど無い。
※ 日本では写真もサインも無い保険証が身分証明証として使われているのだから恐れ入る。
例えばフランスの場合、滞在許可証が無ければ銀行口座を開くのは難しい。だからクレジット・カードを持つのも難しい。アパートを借りるのも難しい。フランスの免許への書き換えが出来ないから運転も出来ない。
そして労働許可証が無ければ、まともな仕事に就くことは不可能だ。つまり滞在及び労働許可証は日常生活 を営む上での必需品であり、警察に「 Votre papier S.V.P. 」と身分証明証の提示を求められた時、それが無ければ難儀な事になる。
滞在許可証や労働許可証を交付するという事は、その国が正式に長期滞在を許可するという事だ。それにはちゃんとした滞在理由も必要だし、健康状態や犯罪歴の確認も必要だ。つまりどこの馬の骨か分からないようなヤツに滞在許可証や労働許可証なぞ交付しないのが当たり前だ。
日本も滞在許可証や労働許可証を交付する時には他国同様の厳しい審査をするが、不思議なことに日本国内ではそんな許可証が無くてもさほど生活に困らない。管轄官庁間の連携の悪さからか、不法滞在や不法労働を取り締まるシステムは殆ど機能していないのが実状だ。
観光目的で入国した不法滞在者や不法労働者も枕を高くして眠れる。
北朝鮮の工作員も日本では仕事が楽だっ筈だ。
update 2003/02
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雑感
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