2000年9月5日火曜日
ブラッディ・マリー / パーフェクト・サークル
最近、本当に酒が弱くなった。
先日もあるカメラマンと韓国風居酒屋に行って、ビール大びん2本とジンロを半本飲んだだけなのに、翌日はかなりしんどかった。
こんな事ではアカン。立派なプロレス・ファン、ロック・ファンである以上はこんな事ではアカン、と思いつつも、老化現象には勝てない。
ただ自慢(?)は悪い酒にはならない事。人にはからまない事。この程度の礼儀は立派なプロレス・ファン、ロック・ファンである以上守るべきだ。
パリに住んでいた頃、オペラ座の近所の “ハリーズ・バー / Harry's Bar” によく飲みに行った。
オペラ座からセーヌ河方向へ大通りを南に下る。最初の角を右に曲るとドノウ通りという小さな通りがあり、ハリーズ・バーはその角から曲がって20メートルぐらいのところにある。
な んでもそこはブラッディ・マリー発祥の地らし。だから行くと必ずブラッディ・マリーを2~3杯飲んだ。
それ以外にも色々と面白い歴史のあるバーだが、 ここで詳しく説明するのは面倒臭いからカットする。
ちょっとだけ説明すると、第二次世界大戦中、パリ解放へと進軍する連合軍と一緒にパリに戻って来た写真家、ロバート・キャパもハリーズ・バーでよく飲んでいたらしい。
ついでに書いておくが、キャパが当時宿泊していたのは、ハリーズ・バーからすぐ近くのHotel Scribe / ホテル・スクリーブだ。
ブラッディ・マリーを飲み過ぎてご機嫌になり、フランス人とアメリカ人の酔っぱらい達と一緒に灰皿をフリスピー代わりにして投げて遊んだ事もある。但し、ハリーズ・バーの名誉の為に書いておくが、そんな阿呆な事をする連中ばかりが飲みに来ているのではない。う~ん、猛省していま す。
ラウンド・ミッドナイト
一人で酒を飲みながら夜更かししている時、ふと、「あぁ~っ」とため息が出て、あの頃のように元気で陽気に沢山酒が飲みたい、と過ぎし日を振り返ってしまう事がある。
そんな時に頭の中で微かに鳴り始まるのが《Perfect Circle / パーフェクト・サークル》。
R.E.M. のデビュー・アルバムであり、ベスト・アルバムでは? と思う『Murmur / マーマー』に収録されている。
このアルバムの中で一番有名な曲は《ラジオ・フリー・ヨーロッパ》だけれど、耳元で語りかけるようなヴォーカルから始まる《パーフェクト・サークル》が一番好きだ。
しかし酒を飲んで己の老化度を知るのは実に寂しいなぁ。
R.E.M. / アール・イー・エム
Murmur / マーマー
※ ブラッディ・マリーとは英語で “血まみれマリー” の意味だが、スペイン語ではマリア・サングリエンタと言う。
※ 正式名称は “Harry's New York Bar” です。
※ 住所:Harry's New York Bar 5, rue Daunou 75002 Paris France
update 2000/09
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