2004年7月20日火曜日
Velvet Underground, the / ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
The Velvet Underground & Nico /
ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
1967
これはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー作で、キャッチーなポップ・センスとロック本来のもつ危なさが見事に同居している途方もない名盤だ。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはこのアルバムのジャケット・デザインをしたアンディ・ウォーホールの弟子みたいな感じでニューヨークの音楽シーンに躍り出た。
棘がささりそうなルー・リードのギター、人の神経を逆撫でするようなジョン・ケールのヴァイオリンが奏でるストレートなロックン・ロールはどす黒く荒廃的な匂いを撒き散らす。そしてこのアルバムで大半を歌っているのがドイツ人のニコで、彼女の声には透明感溢れる不吉な雰囲気が漂っている。
歌の内容も “ホモ”、“ドラッグ”、“サド・マゾ”、“売春婦” といった反社会的なもので、スキャンダラスなテーマをストレートに表現している。
前記ヴァニラ・ファッジのコメントと同じになるが、シンプルで強烈なジャケット・デザインも含めて彼らのデビュー作であるこのアルバムは全てが最高なのだ。これぞ当時のニューヨーク・ロックシーンを代表するバンドの名作だ。
ここまで言うと誉めすぎか? いやいや、これでも不十分だ。
こんな時代のニューヨークへタイム・スリップしてみたい!
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音楽
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