2004年7月20日火曜日

Uriah Heep / ユーライア・ヒープ


Look At Yourself / 対自核
1971

ディープ・パープルやブラック・サバスと並んで、ヘビーメタルの教科書となったのがユーライア・ヒープだ。

ハー ド・ロック時代も最終章に突入しており、ルーツであるブルース系のサウンドから離れて、ギターだけではなく、キーボードも多用されるようになっていた。

例えばディープ・ パープルにはリッチー・ブラックモア(ギター)とジョン・ロード(キーボード)の名コンビがあったが、ユーライア・ヒープにはそれほど腕の立つギタリストはおらず、サウンドの特徴はケン・ヘンズ レーのキーボードとデビット・バイロンのヴォーカルによるものだった。

タイトル曲の《Look At Yourself》を聴くだけでユーライア・ヒープのサウンド特性は判る。そしてこの曲のヒットからヒープの人気はブレイクするが、その後は凡百のメタル系と同じように悪魔や魔女が登場するつまらんバンドに堕落し、生き延びる。

ところで関係無いがこのアルバムの邦題『対自核』はピンク・フロイドの『原子心母』と並ぶ名訳(?)ではないだろうか。

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