2004年6月20日日曜日

Leon Russell / レオン・ラッセル


Leon Russell / レオン・ラッセル
1970

長年セッション・ミュージシャンとして裏方仕事に励んできたレオン・ラッセルにも遂に表舞台に出る時がやってきた。

大所帯のバンドをまとめ上げるレオン・ラッセルの実力を高く評価していたイギリス人プロデューサーのデニー・コーデルは子飼いであったジョー・コッカーとレオン・ラッセルを合体させた。ここからレオンはロック・シーンに急浮上し、その名を轟かすことになる。

これはそんな時期にリリースされたレオン・ラッセルのファースト・アルバムだ。収録されている大半の曲はリリース前年の1969年9月にイギリスで収録されたも ので、多分レオン・ラッセルがジョー・コッカーと一緒に “マッド・ドックス&イングリッシュ・メン” で大活躍していた時期のものだろう。

独特のもぐもぐしたダミ声で歌い上げる彼の代表曲、《A Song For You》が聴けるのがこのアルバム。

レオンのヴォーカルは決して上手いとは言えないが、味のあるヴォーカルなんだな、これが。サウンド的には70年代初頭 からロック・シーンを席巻するサザン・ロック、スワンプ・ロックの先駆的アルバムともいえる。

さて、バックでレオン・ラッセルを盛り上げる連中達だが、これが豪華で、ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、スティーブ・ウィンウッドなど、そうそうたるメンバーが集結した。これはレオンと一緒にシェルター・レーベル(オクラホマ州タルサ)を立ち上げたデニー・コーデルの力によるものだろう。

残念ながらシェルター・レコードは1976年に倒産し、レオン・ラッセルもシーンからフェイド・アウトしてしまう。

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