2004年9月10日金曜日

Kenny Burrell / ケニー・バレル


Kenny Burrell & John Coltrane / ケニー・バレル & ジョン・コルトレーン
1958

ジョン・コルトレーンにはまっていた時期がある。

それも1964年前後、つまり『A Love Supreme』を録音した頃のコルトレーンにはまっていた。

それはじっとりとした熱気の塊のような密度の高い音楽で、集中力が無ければ聴けないものだった。未だ若くて体力があったから毎日浴びるように聴いていられたのだろう。

だからこのアルバムもコルトレーンが参加しているから買った。その当時はリーダーのケニー・バレルやベースのポール・チェンバース、ピアノのトミー・フラナガンの事なんか全く知らなかった。

1曲目の《Freigh Trane》を聴いてびっくりした。

ノ リノリのギターにサックス、スイングするベース、繊細なピアノ。これは各パートのソロもたっぷり楽しめて、ジャズの楽しさが堪能できる洒落た曲だ。今でこそ50年代後半のハード・バップのエッセンスが詰まっているのが判るが、当時はあまりの聴きやすさに驚いた。毎日毎日飽きずにジャズ解体作業中のコルトレーンの “濃い” ジャズを聴いていた耳に、この曲のまろやかさはいい箸休めになった。

繊細なケニー・バレルのギターとゆったりしたジョン・コルトレーンのサックスが奏でるメロウなデュオ曲、《Why Was I Born ? 》もいいし、このアルバムはジャズ入門の1枚としても最適でなないだろうか。

紙を切って作ったオブジェの様な作品を使ったジャケット・デザインもプレスティッジ・レーベルにしては上出来だ。

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