2004年6月10日木曜日

John Lennon / ジョン・レノン


Plastic Ono Band / ジョンの魂
1970

ビートルズ解散直後に発表された『Plastic Ono Band / ジョンの魂』。

ここには最小限のシンプルな構成の中に本当の重さを備えたロックがある。

その後に発表された《Imagine》はその覚えやすいメロディーや歌詞で一躍有名になるが、ジョンの本質はこのアルバムの方に色濃く表れている。

ジョンは単なる平和のメッセージを歌うだけの男ではなく、もっと暗くて重いものを引きずっていた事がこの作品からよく分かる。そんな自分と対峙するためには自分の過去を一度全て吐き出すことが必要だったのだろう。

『神は我々の痛みを計る概念だ』。《God》はこんな一行から始まる。ここには全てを再確認しなければ一歩も前に進むことが出来ないかつての一人のビートル、ジョン・レノンの姿がある。

耳鼻咽喉科に行って、耳の中をちゃんと掃除してもらってから、このアルバムをもう一度じっくり聴こう。

これは一人の男の物語だが、そこに含まれているものは普遍的なものだから。

自分の中にいるジョン・レノン的なものと対峙しなければ。

And More...


Imagine / イマジン

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