2004年8月30日月曜日

Jack DeJohnette / ジャック・ディジョネット


Special Edition / スペシャル・エディション
1979

ジャック・ディジョネットは律儀なポリ・リズムを叩き出す名ドラマー。

そんなジャック・ディジョネットが突っ張っていた頃の名作がこれだ。

70年代も後半になり、フュージョン系ジャズも終焉を迎えていた頃に、こういう本格的なアルバムを生み出すディジョネットのセンスや方向性、まさしく “New Direction” だ、はさすがだ。その後もこの “Special Edition” シリーズ(?)はフロントの管楽器編成を変えながら活動するが、これはそのファースト・アルバム。

ブラックな魅力が詰まったこのアルバムはエリック・ドルフィーとジョン・コルトレーンを意識して作られている。60年代ジャズへのバック・トゥ・ザ・ルーツってことかな?

そんな二人を意識して、知性派ジャック・ディジョネットが作ったアルバムだから、コクのある熱さときっちりした音楽構造が違和感なく合体している。味付けは少しこってりしているが、とても美味しいポスト・フリー系のシチューに仕上がっている。

それに文字だけのジャケット・デザインも良し。

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