2004年5月30日日曜日

Fairport Convention / フェアポート・コンヴェンション


Liege And Lief / リージ・アンド・リーフ
1969

フェアポート・コンヴェンションは最もイギリスらしいトラッド系ロックバンドだ。

抑制の効いた渋いサウンドはアメリカのフォーク系グループのものとは全く異なる。ケルト音楽のロック版とでも言うべきか。1969年といえば、ブリテッシュ・ハードロックの最盛期でもあるが、こんな時代に地味なトラッド路線を邁進したその心意気を買おう。

緑あふれるイギリスの田園からの吹き込む風のような爽やかさがたまらん。物悲しさくを漂わせる控えめなサウンド、そして紅一点、サンディー・デニーの透明感溢れるのびやかなヴォーカルも美しい。

この時期がフェアポート・コンヴェンションの最盛期だろう。彼らのアルバムなら本作1枚で十分だろう。

さぁ、エレクトリック・トラッドの心地よさを楽しむのだ。

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