ピアノ・トリオでベー スを聴く / レッド・ガーランド・トリオ、他

トランペットの「ぷはぁ～～っ」という乾いた音が好きだ。
サックスの「びひゃ～～っ」という少しウエットな音も嫌いではない。
そんな訳で、トランペットやサックスの入ったカルテット、クインテット編成のジャズが好きだ。

ピアノ・トリオは嫌いではないが、それほど好きではない。
やっぱりトランペットの「ぷはぁ～～っ」が欲しい。
それにサックスの「びひゃ～～っ」も捨てがたい。

しかしピアノ・トリオにもいいところがある。
それはベースの音が良く聴こえるところ。

ピアノ・トリオでは「ぷはぁ～～っ」や「びひゃ～～っ」に邪魔されずに、ベースの音を堪能出来るところが嬉しい。私にとってジャズの醍醐味とは「ぼぼん、ぼんぼん、ぼ～～ん」と聴こえてくるベースの音なのだ。

だからピアノ・トリオでは、ピアノも聴くが、ベースのプレイがかっこよくなければ面白くない。

そんな訳で、ベースが楽しめるピアノ・トリオを選んでみると・・・


Groovy / グルーヴィー
Red Garland Trio / レッド・ガーランド・トリオ
※　このアルバムではポール・チェンバースが大活躍。
ハード・バップの真髄ともいえるウォーキング・ベースが楽しめる。


Sunday at The Village Vanguard / サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
Bill Evans Trio / ビル・エヴァンス・トリオ
※　このアルバムではスコット・ラファロが大活躍。
エヴァンスにビッシ・バッシ挑みかかるラファロの挑発ベースが凄い。


Somewhere Before / サムホエア・ビフォー
Keith Jarrett Trio / キース・ジャレット・トリオ
※　このアルバムではチャーリー・ヘイデンが大活躍。
朴訥としながらも、ツボを見事に抑えたベースがお見事。


Now He Sings, Now He Sobs / ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス
Chick Corea / チック・コリア
※　このアルバムではチェコ産のミロスラフ・ヴィトウスが大活躍。
速射砲のようなベースの連打はずしりとボディに響く。


Dark Beauty / ダーク・ビューティ
Kenny Drew Trio / ケニー・ドリュー・トリオ
※　このアルバムではデンマーク産のニールス・ペデルセンが大活躍。
骨太でがっしりした、男っぽいベースがかっこいい。

やっぱりジャズはベース・命。
うねる迫力とグルーブ感がたまらん！

update 2007/09