2001年11月5日月曜日
[ 英語で歌うカラオケ ] 正しい発音はむつかしい
Masked Z あ~、毎日がしんどいなぁ。そろそろ1年の疲れが出てくるころやな。
Masked A オマエは富田林から京都まで通うてるから、通勤だけでも大変やな。
Masked Z 来年の春には大阪勤務に戻れるからもう少しの辛抱や。
Masked A ところで、今回は何の話やねん?
Masked Z いやな、ちょっと前に京都からの帰りに梅田は北新地で飲んでたらな、滅茶苦茶カラオケの上手いオヤジがいててん。それもやな、日本語の曲と違って英語の曲をカッコつけて歌いよるねん。
Masked A 憧れの北新地やないか! 結構エエところで飲んでるな。そのオッサン、商社かどっかのアメリカ駐在帰りとちゃうか?
Masked Z そんな事は知らんけど、50~60年代ポップスばっかりやねん。パット・ブーンとかフランク・シナトラとか、あの辺の曲ばっかり歌いよるねん。
Masked A 上手い言うても、歌い方が上手いんか、英語の発音が上手いんか、どっちやねん?
Masked Z そんなツッコミ方されても難儀やな。オレは英語の発音の良し悪しなんか、あんまり良う分からんし・・・。 せやけどオマエみたいに芸術的な音痴やなかったことだけは確かや。《マイ・ウェイ》なんか、ホンマに上手かったぞ。
Masked A オヤジの定番曲やな。あの曲はフランク・シナトラのおかげで有名になったけど、オマエは原曲知ってるか?
Masked Z そんなんあるんか? シナトラのオリジナル違うんか?
Masked A あのを曲作ったんはフランス人なんや。《Comme d'habitude》いうのが原曲やねん。“いつものように” ちゅう意味なんや。後学のために教えといたるけど、これは1967年の曲で、作詞はクロード・フランソワ&ジル・チボー、作曲はクロード・フランソワ&ジャック・ルヴォーや。クロード・フランソワが歌って、そこそこヒットしたんや。この曲をポール・アンカが聴いて、シナトラのためにオリジナルと全然違う英語のタイトルと歌詞をつけたんや。それが《マイ・ウェイ》で、まぁ、この曲が1969年に大ヒットして、シナトラは見事カムバックしたという話や。
Masked Z ふ~ん、そうやったんか。ところで、その曲フランス語で歌えるんか?
Masked A カラオケでも歌詞は英語か日本語バージョンしか無いやろ、せやから歌詞を全部憶えとかんと無理や。それとついでに言うとくと、クロード・フランソワは風呂場の電球を取り替えてる時に感電死したんや。
Masked Z なんともサマにならん死に方やな・・・。
Masked A 英語のカラオケの話に戻るけどな、ウチの会社の同僚でエルヴィス・プレスリーの《Love me tender》とか英語で歌うヤツがおるねんけど、英語の発音をところどころ間違えるから、ちょっと笑えるねん。
Masked Z どかがそんな面白いねん?
Masked A あのなぁ、日本人には R と L 、B と V の発音の区別がなかなか難しいからやな、“Love me tender = やさしく愛して” が “Rub me tender = やさしく擦って” になることが多いねん。一体全体、何をやさしく擦れいうねん?
Masked Z 外国語の歌の時は発音も注意せんとアカンな・・・。
Masked A ところで、オマエはどんな曲歌ってたんや?
Masked Z オレはやな、日本人の心を切々と歌い上げたんや。
Masked A ん!?
Masked Z オレは古いド演歌ばっかり歌ったんや。英語であれだけ見事に歌われたら、こっちは純・和風で対抗するしかないやろ。
Masked A オマエも変なところで意地はるからなぁ。
Masked Z 森進一の《港町ブルース》とか、殿さまキングスの《なみだの操》とかを熱唱したんや! どや、参ったか!
Masked A 別に参りはせんけど・・・。 しかし殿さまキングスって、凄いネーミングやなぁ。
2001/11
ラベル:
放談
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