「 派遣バー＆カフェ 」 高齢化社会における新規飲食事業案骨子

Masked A　ようやく秋らしくなって、酒が一段と美味いなぁ。

Masked Z　オマエは年がら年中酒が美味いと言うてるやないか。暑い時は「こう暑いと冷たいビールが一段と美味しい」とか・・・。

Masked A　ま、確かにそうやけど、やっぱり酒は飲むもんやね。こないだ同僚と飲んでたら、面白いアイデアが閃いたんや。

Masked Z　オマエの言う面白いアイデアは、ほぼ99％の割合で駄案やねんけど、とりあえず聞いとこか。

Masked A　ワシらも5～6年後には定年や。その後に、もし再雇用がなかったら、今まで仕事で蓄積したノウハウを活用する機会が無くなるということや。そんな定年したオジサン連中の持ってるノウハウを、如何にリユース・リサイクルするかがポイントなんや。

Masked Z　そうやな、色々なノウハウを持ったオジサン連中が世の中には溢れるほどいる訳やからな。

Masked A　せやから色々なノウハウを持ったオジサン連中を登録して紹介する、新タイプの出会い系飲み屋、名づけて “派遣バー” を開店するんや。

Masked Z　そんなもん街中のハローワークと同じやないか？

Masked A　ちょっとした手伝い仕事を紹介するだけやからハローワークとは違うんや。それに料金は “派遣バー” 発行のビール券で支払われるねん。まぁ、焼酎券でもエエけど。

Masked Z　ちょっとした手伝い仕事で、ビール券がもらえる訳か・・・。　せやけど、どんなニーズがあるねん？

Masked A　例えばやな、

保険や年金関係のアドバイス
確定申告など税関係のアドバイス
パソコン関連のセッティングや修理
水周りやガス給湯器関係の修理
庭の手入れや植木の剪定の手伝い

資材費なんかは依頼者負担やけど、作業なんかはその道のノウハウのあるオジサン連中が担当して、業務内容によって依頼者からビール券を何枚かもらうシステムや。

Masked Z　早い話、飲み屋の常連さん同士の助け合いみたいなもんか？

Masked A　まさにその通りや。すべてタダでお願いするのは失礼やし「手伝ってくれたら、ビール〇〇杯おごるわ」的なノリやねん。それを事業化する訳や。

Masked Z　しかし酒を飲まん下戸はどうするねん？

Masked A　まず “派遣バー” が成功したら、下戸と女性用の “派遣カフェ” も開店するんや。そこでの基軸通貨はコーヒー券や。

Masked Z　ビール券やコーヒー券の発行で店も儲かる仕組みになってる訳か。

Masked A　店も儲かる。オジサン連中のノウハウを活用することもできる。同時にオジサン連中が楽しく過ごせるコミュニティ的な場としてのバー＆カフェを提供するわけや。高齢化社会でこれほど有益な事業はちょっと見当たらんぞ。

Masked Z　出た、いつもの自画自賛！　しかしバーとかカフェを運営するノウハウ、オマエ持ってるんか？

Masked A　否！　せやから誰かこの新規飲食事業案、ビール〇〇杯で買ってくれ！

Masked Z　えらい安値でアイデアを売りに出したもんやな・・・。


update 2010/09/18