2004年7月20日火曜日

Vanilla Fudge / ヴァニラ・ファッジ


Vanilla Fudge / ヴァニラ・ファッジ
1967

ヴァニラ・ファッジは風変わりなバンドだ。

オリジナル曲で勝負するより、他人の曲を徹底的にアレンジし、その曲があたかも自分たちのオリジナルであるように変えてしまう。ビートルズの《Ticket To Ride》やシュープリームスのヒット曲《You Keep Me Hangin' On》などが跡形も無いほどヘヴィーで歪んだサウンドに作り変えられている。

マーク・スタインのオルガンはぐゎんぐゎん唸るは、ティム・ ボガートのベースはべっきんばっきん弾けるは、カーマイン・アピスのドラムはどっかすか後ろからそそのかすわ、ヴィンス・マーテルのギターもついでにぎゅいんぎゅわん鳴きたおす。そんでもってヴォーカルは腸捻転にでもかかったかのように悶えている。

こんな書き方をするととんでもないバンドのようだが、ヴァニラ・ファッジは本当にとんでもないバンドなのだ。ネーミングからしてカッコいいぞ。

シンプルで強烈なジャケット・デザインも含めて彼らのデビュー作であるこのアルバムは全てが最高なのだ。これぞ当時のニューヨーク・ロックシーンを代表するバンドの名作だ。

ここまで言うと誉めすぎか? いやいや、これでも不十分だ。

こんな時代のニューヨークへタイム・スリップしてみたい!

And More...


Renaissance / ルネッサンス

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