2004年8月10日火曜日

Sonny Boy Williamson II / ソニー・ボーイ・ウイリアムソン II


Down And Out Blues / ダウン・アンド・アウト・ブルース
1959

妙な話だが、ソニー・ボーイは二人いる。

それに難儀な事にソニー・ボーイは二人共ほぼ同時代に活躍し、二人共ハーモニカを吹く。

ここで取り上げるソニー・ボーイはしばしばソニー・ボーイ・ウイリアムソン2世と呼ばれ、本家本元(?)のソニー・ボーイと区別されることがある。ちなみに本名はアレックス・ライス・ミラー。

多くのブルース・ファンにとっても、私にとっても本家本元ではないが、“本物” のソニー・ボーイはアレックス・ライス・ミラーなのだ。

ソニー・ボーイが有名になるのはアーカンソー州ヘレナのラジオ局 KFFA に出演するようになってからだ。彼は小麦粉メーカーがスポンサードする15分番組、King Biscuit TimeでDJを担当しながら、ブルースを演奏し、人気を博したらしい。

この頃の演奏を集めたアルバムもいいが、ギターにマディ・ウォーターズ、ベースにウィリー・ディクソンなど当時のシカゴ・ブルースの大物とプレーする『Down And Out Blues』が一番だ。

チュウチュウ唸るハーモニカとねっとりした説得力たっぷりのボーカル。南部魂が炸裂するノリのいいブルースを一度聴いてくれ。多分、誰でもすぐにソニー・ボーイの世界に引きずり込まれるだろう。

※ ソニー・ボーイが初めてレコーディングしたのは1951年、53歳の時らしい。なんてパワフルなジイサンだ。

And More...


King Biscuit Time / キング・ビスケット・タイム


One Way Out / ワン・ウェイ・アウト

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