2004年7月10日土曜日

Ry Cooder / ライ・クーダー


Bop Till You Drop / バップ・ティル・ユー・ドロップ
1979

スライド・ギターの名手、ライ・クーダーの引き出しには古い1920~30年代のフォーク・ソングやブルース、メキシカン、ハワイアンなどアメリカン・ルーツ系の音やその周辺の音がたっぷり詰まっている。

そのあたりがお好きな方には『Into The Purple Valley / 紫の渓谷』(1972)、『Boomer's Story / 流れ者の物語』(1972)、『Paradise And Lunch / パラダイス・アンド・ランチ』(1974)、『Chicken Skin Music / チキン・スキン・ミュージック』(1976) あたりがオススメのアルバムだ。

しかしそんなライ・クーダーが奥の手を出したというか、ロック・ファンの死角をついて、いにしえのジャズ・サウンドを作り出した『Jazz / ジャズ』(1978) の後にリリースしたのが本作、『Bop Till You Drop / バップ・ティル・ユー・ドロップ』だ。

(注)邦題は『バップ・ドロップ・デラックス』。なんだか『豪華版:バックドロップ / 岩石落とし』みたいな妙なタイトルだ。

ゴスペル感覚を注入されたソウルっぽいリズム&ブルース感が漂うライ・クーダー流のブラック・ミュージックがこのアルバムには満載されている。

色々な音楽を探求し、咀嚼した後、ライ・クーダーが辿り着いたのはブラック・ミュージックの世界だった。

デヴィッド・リンドレーとのギターの絡みも楽しい、ライ・クーダーらしい好アルバム。

品の無いピンク・パープル系のジャケットも良し。

And More...


Into The Purple Valley / 紫の渓谷


Boomer's Story / 流れ者の物語


Paradise And Lunch / パラダイス・アンド・ランチ


Chicken Skin Music / チキン・スキン・ミュージック


Paris,Texas / パリ、テキサス


Buena Vista Social Club / ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

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