2004年8月10日火曜日
Robert Johnson / ロバート・ジョンソン
The Complete Recordings / ザ・コンプリート・レコーディングス
伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンが長い放浪から戻ってきた時、そのギター・テクニックがあまりにも上達していたため、深夜、国道61号線と49号線が交わる十字路で悪魔に魂を売り、引き換えにテクニックを身につけたのでは?という伝説が広まった。
これがロバート・ジョンソンの有名的 “クロスロード伝説” だ。
悪魔と取り引きがあったかどうかは実証不可能だが、色々な女とは縁があったようで、そのあたりのトラブルでロバート・ジョンソンはウイスキーにストリキニーネを盛られて死んだという説もあれば刺殺されたという説もある。
また “クロスロード伝説” ではロバート・ジョンソンを殺したものは悪魔だと語られている。
ロバート・ジョンソンの妹は病死だったと語っているが・・・。
放浪、ギター、悪魔、酒、女、そしてトラブル。実にブルース・マンらしいレジェンドだ。
そんなとんでもない伝説に彩られたロバート・ジョンソンのブルースをたっぷり堪能するにはこのアルバムしかない。
なんとなくちょっとブルースを聴いてみたい方にはオススメできないアルバムだ。音楽がもたらす “娯楽的な要素” は、ある意味で、ゼロに近いアルバムだから。
しかしある程度ロックやジャズを聴いて、それらのルーツに興味のある方には是非オススメしたいアルバムだ。
噛めば噛むほど口の中にじんわりと広がる滋味がとても味わい深い。
ロバート・ジョンソンのブルースは、まるで干からびたブルースの燻製のようだ。
完全に乾燥し、余分な水分が全て取り除かれた後、そこに残っているのは実体がもつ本来の栄養素と旨味のみ。
1936年11月から1937年6月にかけての録音だから、音質につては語ることはない。
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音楽
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