2004年9月10日金曜日

Michel Camilo / ミシェル・カミロ


Spain / スペイン
2000

フラメンコが好きだ。

これでも(?)スペインには2年半ぐらい住んでいたし、そこでパコ・デ・ルシアを飽きるほど聴いていた。

だから久しぶりにパコのCDでも買ってやろうとフラメンコのCD売場をうろちょろしていたら、このアルバムが眼に止まった。

これはトマティート(小さなトマト)という訳の判らん名前のジプシーの血を引くフラメンコ・ギタリストとドミニカ共和国生まれのラテン・ジャズ系ピアニスト、ミシェル・カミロのデュオ・アルバム。

トマティートなんか初めて聞く名前だが、調べてみると10代でカンテ・フラメンコの巨匠カマロン・デラ・イスラに認めれたらしい。これはたいしたもんだ、と感心し、片割れのミシェル・カミロのことなんか気もせずにこのアルバムを買って、聴いた。

国こそ違うがミシェル・カミロとトマティートの背後にあるのは、同じスペイン語文化圏が生み出す、情熱的でノリのいいリズムと哀愁を誘うメロディーがウリの音楽だ。そんな二人の音楽性がドンピシャと見事に重なり、交錯する。

タイトル曲《Spain》はチック・コリアのオリジナルより肉厚で、切なく、うねるように響く。

カミロのピアノもいいが、トマティートのギターは抜群だぁ。

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