2004年8月30日月曜日

Helen Merrill / ヘレン・メリル


Helen Merrill With Clifford Brown / ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン
1954

う~ん、貴方はニュー・ヨークの辺見マリか?

と思わず突っ込んでしまいそうな溜息満載のアルバムがこれだ。

ヘレン・メリルのしっとりとした耳元で囁くようなハスキー・ヴォイス、クリフォード・ブラウンのしなやかなトランペット、そして若き日のクインシー・ジョーンズの編曲・指揮を合体させる。

これはとんでもなく素晴らしい企画から生まれた大人の為の夜のジャズなのだ。

そりゃヘレン・メリルにはエラ・フィッツジェラルドの圧倒的な歌唱力もサラ・ヴォーンの超絶妙テクニックも無い。

しかし何と言ってもヘレン・メリルは美人だ。それに少ない声量で切々と歌い上げるヘレン・メリルには懸命さが醸し出す色気がある。エラの歌を聴いても頭の中で浮かび上がってくるのは近所のおばさんのようなイメージだし、サラの場合は精密な楽器のように聴こえる。

人を外見で判断するのは良くないが、プロなんだから外見だって大切な要素なんだ。ヘレン・メリルの溜息ハスキー・ヴォイスを聴くと条件反射的に彼女の美貌が脳裏に再現されるのだからたまらない。

そんな意味で、マイクに絡み付くように歌うヘレン・メリルの写真を使ったジャケット・デザインもこのアルバムを楽しむ為の大切な要素の一つなのだ。

《Don't Explain》から《'S Wonderful 》まで、ノン・ストップで大人の色気を堪能するのだ。

And More...


The Nearness Of You / ザ・ニアネス・オブ・ユー

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