2004年5月20日木曜日

Doors, the / ザ・ドアーズ


The Doors / ハートに火をつけて
1967

これこそロックのターニングポイント、1967年を象徴するアルバムの一枚だ。

漆黒の暗闇が支配する狂気と錯乱の世界へエスコートしてくれるのはジム・モリソン。

ジムの声は、時にはクリスタルのように冷たく透明で、時には苦痛にのたうちまわる爬虫類の咆哮のように変化する。そして痙攣するようなロビー・クリーガーのギターとレイ・マンザレクの擦れるようなキーボードが絡みつく。

このドアーズのファーストアルバムは、いつもライブで演奏していた曲を中心に、数日間で収録されたらしい。しかしこのアルバムから滲み出る、救いのない暗さは一体何だろう。まるで冷たい炎が支配する冥界のようだ。

ドアーズは太陽が燦々と降り注ぐカリフォルニア州・ロサンゼルスに忽然と出現した精神のブラック・ホールなのだろうか。目が眩むほどの明るさと同等の闇と狂気、錯乱がそこには存在したのだろうか。

チャールズ・マンソンが率いるカルト集団 “ファミリー” が惹き起こしたシャロン・テート事件もロサンゼルスで起こった。

    If the doors of perception were cleansed,
    everything would appear to man as it truly is, infinite.


ロサンゼルスでは知覚の扉だけではなく、あらゆる種類の扉が洗われ、そして開かれるようだ。

And More...


Strange Days / まぼろしの世界


Waiting For The Sun / 太陽を待ちながら


The Soft Parade / ソフト・パレード


Morrison Hotel / モリソン・ホテル


Absolutely Live / アブソルートリー・ライヴ


L.A.Woman / L.A.ウーマン

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