2004年5月10日月曜日

Byrds, the / ザ・バーズ


Younger Than Yesterday / 昨日よりも若く
1967

バーズはロック史の中で重要な時期に表れ、他のミュージシャンに多大な影響を与えた。

デビュー当時、バーズはビートルズ的なものとボブ・ディラン的なものとの融合、つまりフォーク・ロックというスタイルの確立を目指した。ボブ・ディランの 《Mr. Tambourine Man》に12弦ギターを使ったフォーク・ロック風のアレンジを施し、バーズは65年にデビューする。そしてこの曲はいきなり全米ヒットチャートのナンバー1に輝いた。

本作を選んだ理由はアルバム・タイトルがあまりにもカッコいいから。“昨日よりも若く” なんてタイトルはあの時代にしか通じないだろう。

タイトルだけではなく、本業の音楽も当然カッコいい。

このアルバムにはボブ・ディランの名曲《My Back Pages》などが収録されていて、時期的にはバーズ中期、サイケデリック・ロック全盛期の作品とも言える。前作の『Fifth Dimension / 霧の5次元』も悪くはないが、アルバムとしては本作の方が全体としてまとまっている。

バーズ後期の『The Notorious Byrd Brothers / 名うてのバード兄弟』、『Sweetheart of the Rodeo / ロデオの恋人』なんかも良い出来だが、バーズの中期を代表する本作では、メンバー各自のバランスが未だ成立している。そしてバーズはこれから少しずつカントリー・ロック化し、分裂し、そして衰退し、遂には解散してしまう。

その後、バーズの主要メンバーの一人だったデヴィッド・クロスビーはバッファロー・スプリングフィールドのメンバーらと共に、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングを結成する。彼らの美しいハーモニーはハード・ロックに疲れていた70年代に大ブレイクする。

バーズはウエスト・コースト・サウンドの礎を築いたバンドともいえる。

And More...


Fifth Dimension / 霧の5次元


The Notorious Byrd Brothers / 名うてのバード兄弟


Sweetheart Of The Rodeo / ロデオの恋人

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