2004年4月30日金曜日

Allman Brothers Band, the / オールマン・ブラザース・バンド


At Fillmore East / フィルモア・イースト・ライヴ
1971

泣く子も黙るサザン・ロックの雄、オールマン・ブラザース・バンドだ。

バンドリーダーのデュアン・オールマンはメンフィスのマッスル・ショールズ・スタジオで活躍していた名スタジオ・ギタリストだ。

ウィルソン・ピケットやアレサ・フランクリン、パーシー・スレッジなど、そうそうたるメンバーのバックでギターを弾きながら、デュアンはサザン・ソウルをたっぷり吸収した。しかしあまり金にならず、面倒で退屈なスタジオ・ワークに嫌気がさしたのか、弟のグレッグたちとつるんでオールマン・ブラザース・バンドを結成した。

スタジオでみっちり腕を磨いていたデュアン・オールマンが率いるバンドに目をつけたのは、オーティス・レディングのマネージャーだったフィル・ウォルデン。

ウォルデンはアトランティックの副社長、ジェリー・ウェクスラーを口説いて、ジョージア州メイコンにキャプリコン・レーベル を設立する。そしてオールマン・ブラザース・バンドはジョージア州を根城に活躍を開始する。

バンド名にはオールマン・ブラザースが付くが、主役はオールマン兄弟だけではない。デュアンと共にツイン・リード・ギターを聞かせてくれるディッキー・ベッツやブッチ・トラックスとジェイミー・ジョンソンによるツイン・ドラムなど、バンドには達者なメンバーが揃っていた。

ツイン・リードとツイン・ドラムによる迫力あるライブ演奏がたっぷり詰まっているのがこのアルバム『At Fillmore East / フィルモア・イースト・ライヴ』だ。

71年といえばブルース・ロックが下火になっていた頃で、時代のトレンドはグラム・ロックやプログレ系だった。そんな時にこんなアルバムが出たのだから、グラム・ロックやプログレ系には馴染めなかったロック小僧たちは狂喜乱舞して『At Fillmore East / フィルモア・イースト・ライヴ』を聴き狂っていた。

しかし好事魔多し。このアルバムの大ヒットでブレイクしたオールマン・ブラザース・バンドだが、残念ながら本作をリリース直後にリーダーのデュアン・オールマンはバイク事故であっけなく他界してしまう。

しかし粘っこいデュアンのギター・サウンドは何時聞いてもたまらんなぁ。あの糸を引くようにねっとりとしたデュアンのスライド・ギターがもう聴けないのは本当に残念だ。

スカイ・ドッグよ永遠なれ! 合掌。

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