2004年9月20日月曜日

Rosemary Clooney / ローズマリー・クルーニー


Sing The Music of Cole Porter / シング・ザ・ミュージック・オブ・コール・ポーター
1982

あなた、ちゃんと発音してる?

ロージーはまるで英語の先生なのだ。
う~ん、こんな英語の先生がいるのなら、ちゃんと勉強するぞ。

曲をくずして歌うジャズ・シンガーが多い中で、ロージーの歌い方はまるで英語の先生のように発音が判りやすい。つまり実に丁寧かつ正確に歌う人なのだ。

たしかにスタンダード・ナンバーを自分のスタイルに噛み砕いて、それなりの雰囲気で歌うのもプロの技量だし悪いことではない。しかしきれいなメロディーを譜面のまま正確に歌い、なおかつ魅力的なジャズ・シンガーがどれだけいるだろうか。

このアルバムでは我が愛すべきロージーがコール・ポーターのスタンダード・ナンバーをみっちりと歌ってくれる。ただでさえ洒落たポーターのメロディーに説得力のあるロージーの歌声が重なるのだ。悪いはずがないだろう。これを聴かずに、一体どんなジャズ・ボーカルを聴くのだ。

ここには《My Heart Belongs to Daddy》、《I Get a Kick Out of You》それに《You're the Top》なんかも収録されている。もうジャズ・ボーカルの楽しさの雨あられ、ただただニコニコしながら聴き惚れるだけだ。

バックでロージーを支えるのは、ジャズ界きってのネオ・コンサバ系、スコット・ハミルトンとその一味なのだ。だから演奏も文句なしでスイングしている。

最後にロージーの魅力をもう一つ。
ロージーの歌はお上品なのだ。

And More...


Everything's Coming Up Rosie / エブリシング・カミング・アップ・ロージー
1977


Sings Ballads / シングス・バラッズ
1985


Still on the Road / スティル・オン・ザ・ロード
1994

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