2004年7月30日金曜日

B.B. King / B.B.キング


Do The Boogie ! : Early 50's Classics /
ドゥー・ザ・ブギー ! : アーリー 50's クラシックス

B.B.キングのブルースが、ゴスペルのような力強さと熱さを含みながらも、洗練された都会的なブルースとして完成されるのは1960年代半ば頃から。

しかし個人的には、まるで古典芸能みたいに完成された中期以降の教科書的ブルースよりも、脂ぎった若かりし頃のB.B.キングが好きだ。

『ドゥー・ザ・ブギー !』で聴けるのは、未だ若かりし頃の荒削りだが、未完成な魅力たっぷりのB.B.キング節。半ズボンでギュイ・ギュイ・ギュイ~ンとギターを弾いている若かりし頃のB.B.キングの姿がたまらんジャケットだ。

『ロック・ミー・ベイビー』は51年~61年までのヒット曲を集めて64年に発表されたベスト盤。『ドゥー・ザ・ブギー !』の続編として楽しめる。

『ジャングル』は61年と62年に収録された曲をまとめて、67年に発表された。このアルバムは長年B.B.キングの最高傑作と喧伝されてきた。B.B.は30代半ば頃、ブルースマンとしてのピークを迎える時期の名盤だ。

『~アット・ザ・リーガル』、『~クック・カウンティ・ジェイル』や『~イン・ジャパン』などのライブで聴けるB.B.キング節も抜群だ。特に『~イン・ジャパン』なんかは全てのギタリスト必聴アルバムに指定したいほどB.B.のギターは冴え渡っている。

またB.B.キングはラジオ番組でDJをしていたこともあるからトークも上手くて、ライブ盤ではこのあたりもお楽しみの一つだ。

愛器ルシールへの想いを切々と語る、歌ではなくB.B.キングの語りとギターを満喫できる、隠れ名ナンバー《ルシール》を収録した同名のアルバムの出来も素晴らしい。

レオン・ラッセルやジョー・ウォルシュが参加している『インディアノラ~』はロック寄りで評価の分かれるアルバムだが、B.B.キング自身は自分のベスト・アルバムと断言している。

ことジャケット・デザインに関しては、数多いB.B.キングのアルバムの中でも、“西瓜ギター” を使ったこの『インディアノラ~』がベストだろう。

ちょっとサイケで、ねっとりファンク、B.B.キングのガハハ笑いが強烈な『コンプリートリー~』の安っぽいジャケット・デザインも実に捨てがたいけれど・・・。

And More...


Rock Me Baby / ロック・ミー・ベイビー


The Jungle / ザ・ジャングル


Live at the Regal / ライヴ・アット・ザ・リーガル


Lucille / ルシール


Live And Well / ライヴ・アンド・ウェル


Completely Well / コンプリートリー・ウェル


Indianola Mississippi Seeds / インディアノラ・ミシシッピー・シーズ


Live in Cook County Jail / ライヴ・イン・クック・カウンティ・ジェイル


Live in Japan / ライヴ・イン・ジャパン

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